2013春 短期インターンシップ体験談

山形大学 理学部 生物学科 3年 小山 大河

 私は二年生の春休みにこの南三陸町復興推進ネットワークへのインターンシップに参加させていただきました。このインターンで震災の復興の一部に携わり、自分を見つめなおすことができたことが私にとって一番の収穫になりました。

 

 自分がこのインターンをしようと思ったきっかけは、自分も震災を経験して、「困っている人のために何かできないか。」というちょっとした思いからでした。しかし、インターンを通して震災復興のための活動に携わっていき、現地で活動している人たちを見て、徐々に自分の考えの甘さに気付かされていきました。

 インターンでは、今の南三陸町の状況の視察、また復興に向けて行われている活動をインターン中の自分の業務を通して見せていただきました。復興推進ネットワークの皆様とのお話など南三陸にいた三週間すべてが勉強だったと思います。

 復興の理想の姿は人それぞれ違うものだと思います。完結まで何年かかるかもわからない被災地復興の問題に立ち向かっている人たちをみて、全員の理想となる復興となればいいな、と思いました。それが自分を成長させてくれた南三陸町への願いです。

 

 インターンシップを通して学んだことは、「理想を持つこと」と「現実を見ること」を両方しなければ何も達成できないということです。それを肌で感じさせてくれたのが南三陸のインターンシップでした。

 

答えはきっと奥の方…らしいです。

生きてるうちに見つかるのでしょうか?

東北大学 教育学部 3年 茂木 博信

 私がインターンシップに参加したのは、震災復興と向き合い今後自分がどう生きるべきなのかということを考えるため、そして教育という側面から復興に携わるためです。私自身、福島県出身であるにもかかわらず、震災に対する恐怖から復興にかかわることから逃げてきました。復興にかかわることで、震災があった日の町の荒れ果てた姿や寒かった夜のことが思い出されるからです。しかし、震災から約2年が経った大学2年の2月、「南三陸町復興インターン」の文字を大学の掲示板で目にし、果たしてこのまま逃げ続けていいのか疑問に思いました。また、もしかすると、逃げ続けた自分を変え、復興に携われるチャンスになるのではないかとも考えました。私は、一瞬頭の中でそんなことを考え、迷いましたが、ここで参加しなくては一生機会を逃すのでないかという強い焦燥感に駆られ、参加を決意しました。また、私は教育学部生であることもあり、教育に関する側面から復興に携われるだろうと期待しました。

 

 ところがいざ実際に南三陸町に行くと、私が2年も震災から逃げ続けたことや教育の側面から復興に携われるだろうという期待がいかにおろかなことだったのか思い知らされました。南三陸復興推進ネットワークの職員の方や長期のインターンシップに参加している学生を始め、いろんな方々が南三陸町の復興に向け、本気で働いていました。逃げ続けた自分と立ち向かっていく人々を比較せざるをえず、インターン当初は、私がインターン生という立場で、突然南三陸町の復興に携わるのはなんだかおこがましいなあと思ってしまいました。しかし、そんな弱音も吐いていられず、日々の業務をこなしながら、最終成果物である「事業に対しての改善提案書」の作成に追われました。私は希望通り、教育に関する事業の改善提案書を作成することになりました。ところが、教育の内容だけではなく、立地や費用といった他の内容まで網羅し、報告書としてまとめるは容易ではありませんでした。しかし、同じインターンのメンバーや職員の方々のアドバイスをいただきながら、なんとか報告書を作成することができました。報告書が完成した時は、これで被災地に貢献できるのだという達成感がありました。私も少しは変われたのだと、自分をほめてすらいました。しかし、そこが私の大大大変甘い所なのです。なぜなら、その報告書が完璧な内容だったとしても、実行できなければただの絵に描いたもちにしかすぎないからです。インターン中、職員の方から、「考えることは、実行することの1%にすぎない」と言われたことの意味がなんなのかよく分かりました。もちろん考えることも大事ですが、実行しなければ何もしていないことと同じです。結局の所、私がインターン中にできたことは無に等しかったと思うと、くやしさがこみ上げてきました。

 しかし、インターンを続けようとも思いませんでした。なぜなら、「南三陸町の復興のため」という感情を持って、本気を出せるのは他でもない南三陸町の人々だけだと思ったからです。では、今後どうやって復興と向き合っていくべきかを改めて考えてみると、出てきた答えはそう難しくはありませんでした。私の出身である福島県のためになるような仕事をすることです。今はまだそれに向けての準備段階ですが、必ず福島県のためになるようなことをしたいと思います。

 

最後になりますが、インターンでお世話になった全ての人々、そして南三陸町に感謝申しげたいと思います。本当にありがとうございました。

2012夏 短期インターンシップ体験談

東北大学 法学研究科 公共法政策専攻 修士1年 佐々木 梨華

 最初に私のことを少し書きます。南三陸町でのインターンシップに参加する動機でもあり、私がこれから生きていく上で重要なことであり、今まで誰にも話したことがないことです。

 

 私は岩手県久慈市出身で、東日本大震災で高校時代のクラスメートを亡くしました。それ以降、彼のことを想わない日はないのです。家に帰って、荷物を下ろして、一息ついて、想うのは、家族の安否を心配して流された彼のことなのです。

 

 あの頃は丁度春休み。帰省の時期によっては私だって死んでいたかもしれない。なぜ死んだ人がいて、生かされている私がいるのでしょう。復興ってなんなんだ、法律に書いてある定義なのか。

 

 そんな疑問を感じながら、被災地に、地元に、亡くなった彼に向き合わなければいけないと思って南三陸町に行きました。

 南三陸町はあったかいのです。色々な想いがあって、それでも、くだらないことで笑ったり、歌を歌ったり、子供を産み育てたり、美味しいものを食べたり、お酒を飲んで騒いだり、生きるために働いたり、夜中まで語り合ったり、誰かを好きになったり、海の美しさに感動したりするのです。それでも良いと思わせてくれるのです。


 私が本当に向き合わなければならないのは自分でした。

 

 答えは自分の心のずっと奥の方にしかないのです。

 

 亡くなった人たちに報いる方法は、この国が、被災地が、もう一度生まれてきたいと思える場所にすることなのでしょう。

 

 あなたがあなたと向き合って、あなたの過去と今と未来を、もしかしたら1000年先の未来を考える時間が、南三陸町ならあるかもしれません。

 

東北大学 文学部 人文社会学科 4年 島貫 洋平

 私がこのインターンシップに参加したのは大学4年生の8月です。就職活動も終えた学生生活最後の夏休みに、海外に行って遊び呆けるというセオリーに反してこのインターンに参加したのは、以下のような背景からでした。

 

・就職活動を通して自分が社会にどこまで通用するのか実感を欠いたまま評価だけ受けてることに対する違和感

・地震発生時とその後数カ月海外で過ごしたために帰国後に持った、何かすごく重要なものを共有できていないという感覚

・寂れていく山形の故郷を見ていて抱いた街づくりへの漠然とした興味

 

 言い換えるなら、自分を試したい、被災者の方々と同じ目線に立ちたい、街づくりの現場に触れたいという3つの理由からこのインターンに参加したわけです。

 

 しかし、振り返ってみると、これらの「志望動機」は言わば就活で面接官が喜ぶようなきれいごとに過ぎなかったなと思います。実際、現地に滞在して感じたのは、自分は本当に無力であるということ、いくら話を聞いたって被害に合った人たちと同じ苦しみを共有することなんておこがましいということ、津波で一度流された町を立て直すのは「街づくり」なんて一言で言えるほど甘いことではないということです。圧倒的な現実がそこにはありました。

 

 でも、同時に、南三陸町にはそんな現実に立ち向かおうとする人たちがいました。私なんかとは比較できないほどの現実を目の当たりにしてきたはずの彼らが、それでも負けずに前向きに歩を進めようとする姿を目の当たりにし、自分も力がないなりにもがきました。

 プログラムの最終目標は「南三陸町での滞在プランを企画する」ことでした。南三陸町を訪れた人がここを第2の故郷だと思ってくれるような滞在プランを作りたい、と思った私は「ふるさととは何か」ということを2週間自問自答し続けました。もちろん明確な答えなんかあるはずがありませんが、それは自分が自らの故郷に対して抱く意識の奥底から湧きあがる問いだったのです。この問いに答えることは、企画を作ったり、南三陸町のことを考えたりすることではなく、むしろ自分自身と向き合うことでした。

 

 このインターンシップでの経験は、いわゆる「学んだこと」や「得たこと」のような安っぽい言葉で片づけられるようなものではないと思います。それはこれからの長い人生で見出していくようなもっと深いことのような気がするので、あえてここで言葉にする必要はないとも感じています。ただ、強いて言うとすれば、どうしようもない現実を受け止めることと、その上で自分の奥底の部分と対峙することです。この2つは何をするにも避けて通れないことなのでしょうが、その意味を南三陸町復興推進ネットワークでの経験は他のどんな経験よりも実感をもって自分に教えてくれました。その意味で、最後の夏休みに海外旅行に行かずに南三陸町に行った選択は間違っていなかったと自信を持って言いたいです。

 

宮城大学 事業構想学部 デザイン情報学科 3年 兵藤 枝里奈

 このインターンシップで得たものは何かと聞かれたら、「今の自分」と答えます。

 

 私はこの夏期インターンシップに、最後の回である第四期生として参加しました。震災以降、自分が住んでいる宮城県のことをもっと知りたいと考えていた私にとって、まだ行ったことのない地域での滞在インターンシップは絶好のチャンスでした。

 

 当たり前かもしれませんが、初めての視察で、私は戸惑いました。知らない人に話しかけるということは、私が住むいそいそと人が行き交う仙台市ではなかなかないことです。しかし南三陸町で見たものは、商店街で談笑する地元の方々、外で走り回る子供の姿でした。勇気を出して話しかけてみれば、笑っている人に話しかけることはこんなに簡単でわくわくすることなんだと皆さんも思うはずです。そして私はいつの間にか商店街で子供たちと本気で鬼ごっこをしていました。震災で辛い思いをしたにも関わらず、外から来た私達に明るく接してくれる南三陸町の暖かさを体感し、不安は期待へと変わりました。ここでの視察というものは、いかに南三陸町を好きになるかということに尽きると思います。

 

 

 そしてもう一つこのインターンシップで得た一番大きなもの。それは自分知ることができたということです。南三陸町復興推進ネットワークの皆さんと話をする中でどんどん自分で無意識に作っていた殻が剥がされていくのがわかりました。日を重ねるごとに自分が何を伝えたいのかがわかるようになり、気付いたら寝る間も惜しんで滞在プランにどう自分の想いを乗せるかを考えていました。

 

 自分の感性を頼りに行きたいところに視察に行き、知りたい事を調べるというスタイルは、無理やりにでも自分の個性を引き出してくれます。それを逃さずにしっかりと掴んでください。私もまだ見つけたてホヤホヤの自分ですが、自分の今後の生き方や価値観に関わるような大きなものに育って行くはずです。

 

 このインターンシップで失ったものはこの先の人生に不必要なしがらみです。そして得たものは、就職活動で売りにできそうで、でも、軽くてすぐ失くしてしまいそうなものではありません。そのまま進んでいたら「単調で退屈な、なんてことのない自分の未来」を幸せな方向に捻じ曲げてくれるような、もっと大きなものでした。

 

 

宮城大学 事業構想学部 デザイン情報学科 3年 渡邉 楓

 私が夏期インターンを通して得たモノは、人生を見つめ直す時間でした。今まで違和感を覚えていたのに気付かない振りをしてきた自分自身の生き方に気付かされ、考える機会を得ることが出来ました。

 

 私は震災当時、静岡にある実家にいました。友達との連絡が途絶え、安否を心配しながらも、ニュースで流れる数多くの衝撃的な映像を、ただ見ていることしか出来ませんでした。その映像が頭から離れず、宮城に戻って来てからも海岸線に近づく事を恐れ1年以上過ごして来ました。しかし、ニュースで報道される復旧の様子や復興の活動を見ているうちに、恐れているばかりではなく、自分の目で確かめ、感じ、動かなければいけないと気付きました。これが、今回私がこのインターンシップに参加した理由です。

 
 私が行った業務は「体験と学びの滞在プログラム」を創り出し、このプログラムによって自分を表現するというモノでした。そのため、町内視察はもちろんのこと、自分を見つめ直すこともとても重要でした。震災での被害を間近に見て、町民の方々の熱い思いに触れていくうちに、今までの人生を振り返り、これからの自分や町、社会の人生を考える機会を得ることが出来たと思います。

 

 また、「今、最先端は被災地にある」という言葉を頂きました。『何もなくなってしまったからこそ新しいものがつくり出せる。』のです。復旧ではなく、復興をしていかなければならない。と今回のインターンシップを通して感じることが出来ました。


 皆さんも震災の爪痕が見えにくくなってしまう前に一度被災地へ足を運んで下さい。足を運べば必ず何か感じるものがあるはずです。そして、自分の心に耳を傾け、心の中に描いた事を実現へと導いて下さい。そんなことが出来る環境が南三陸町復興推進ネットワークさんには揃っています。

 

 

 

東北大学 工学部 建築・社会環境工学科 1年 鈴木 峻

 宮城県に来て初めての夏休み、大学生になって初めての夏休み、そんな夏休みの3週間を使ってこのインターンシップに参加しました。

 

 インターン中は年齢とか、出身とか、被災体験とかいろんなものを気にして、わけのわからないしがらみをつくっていた自分が今ではとても恥ずかしいです。「そんなもの関係ない」って胸張っていえるわけじゃないですけど、別に気にする必要もないし自分の都合のいいように理由をつけて自分で自分の成長を妨げているんじゃないかなって、それに「全力で取り組んだか?」って聞かれても「はい!」って言えるほどの自信はないです。(キッパリ) 自分でも「まだまだ挑戦できたんじゃないかな」っていうのが正直なところですが、他に得たことはたくさんありますし、それに気づけて良かったです。

 

 夏の第2期に参加したインターン生は僕を含めて7人。自分のことではありませんからたいしたことは言えませんが、全力で取り組んで、それに対するフィードバックをしっかりと受けて成長した方々がいます(というよりも後ろから?見ていました)。7人いれば7人それぞれの結果がついてきますけど、全力で取り組んだ人は必ず満足するものを築けることができます。3週間同じ場所で過ごす仲間と刺激しあって、インターン先のみなさんから全力のフィードバックをもらうことができますから。いまだからこそできるものであるし、今じゃないとできないかもしれない。もしかしたらこんな経験出来ないんじゃないかってぐらい貴重な体験でした。

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南三陸町復興推進ネットワーク(373NET)

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 震災直後から現地で活動してきた南三陸町出身の若手によって設立されました。

 

 今年度は「若手世代のコミュニティ再生への貢献」「教育を通じた”まちづくり”への貢献」「新規事業の研究・開発」に関する事業を行います。

 

 

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